信玄餅ができるまで:こだわりの材料
信玄餅はホンモノのお餅です…
金精軒の信玄餅は、国産の餅米粉が主原料となっています。
※原材料表示の順序は使用原料の重量順に表示するのが原則です。
国産餅米粉は品質が大変優れているため、餅米の配合比率に着目しています。
主原料に水あめを多く使用する「ぎゅうひ加工」はいつまでも柔らかさが持続しますが、お米の味と風味を生かすため、日持ち加工をぎりぎりまで抑えているため日に日に固くなってしまいます。
やっぱり搗き立てのお餅は格段においしいですよね。本物のお餅を追求した、ごまかしのきかないお米のおいしさ、 それが金精軒の信玄餅です。
信玄餅の原材料:砂糖、餅米粉、黒蜜、きな粉(大豆)、水飴
お日持ちは10日間ほどです。
鮮度が生命。信玄餅と極上生信玄餅のちがい
山梨県の米処、梨北地域でとれた「梨北米」100%主原料となっています。
機械から取り出されたお餅は輝くほど真っ白です。
お米のおいしさを引き立てるため、お砂糖は思い切って従来品の半分にしました。
極上の素材を使って、できるだけ日持ち加工をしないので「極上生信玄餅」と命名しています。
信玄餅より大きなお餅になっています。かぶりついてお口いっぱいに広がるハーモニーを堪能して下さい。
極上生信玄餅の原材料:餅米粉、砂糖、黒蜜、きな粉(大豆)、水飴
お日持ちは3日間ほどです。
信玄餅のきな粉は山梨を救う!?
おいしさの違いのもう1つのポイントはきな粉にあります。
金精軒のきな粉は全て山梨県産です。
均一に火が入るように粒ぞろいの大豆たちを時間をかけてゆっくりと蒸気焙煎します。
大豆の甘み(大豆オリゴ糖)と香ばしい香りの挽き立てを使いその日のうちに、信玄餅にまとわせます。
自家製粉ですから、きな粉がやや荒目なのが珠にキズですが、お餅にはしっかりと絡みあい黒蜜の甘さに溶け合うような少し深入りに仕上げています。
取り除かれた大豆の皮や製造過程ででてしまった余剰きなこは養鶏場のニワトリさんの食料になっています。卵が甘くなるヨと養鶏の方がお話してくれました。
2024年に山梨県初の大豆の選別機を導入しました。
これにより、きな粉にならない大豆は新事業である山梨県産大豆ミートの開発事業に活用しています。大豆の農耕作は地球のCO2を減らし、温暖化にも寄与し、田舎の農業を持続可能にするSDGs活動として社会貢献を目標にしています。これにより年間300トン使用している大豆の使用料をもっと増やし、地球環境にとっても田舎暮らしにとっても心地よいサイクルが生まれることを目標としています。
白州の名水仕込み
白州の名水は「日本一のミネラルウォーター採水地」として有名ですが、飲料水にしても雑味のない軟水で、素材の美味しさを邪魔しない最高の仕込み水です。
このお水を使えることに日々感謝しながら、貴重な資源を大切に守っていく使命を感じています。
清掃活動なども金精軒のおいしいお菓子を作るための重要な活動です。
近年はそんな白州の水も水位が減って濁ってきました。
潤沢に流れると川も美しく、お魚も居心地がいいはずです。
今は9種類(アマゴ、イワナ、オイカワ、アブラハヤ、カジカ、ウグイ、アユ、ヨシノボリ、しまドジョウ、ヤマメ)ほどのお魚さんが生息しています。この子たちが住みやすい川は、人にとっても住みやすい川であることは間違いありません。
やっぱり大量に採水されて全国の皆さんが飲んでいるんだから、関係しているだろうな~!
余談ですが、白州の尾白川は花崗岩でできている山を背中にしょっています。
花崗岩はきらきらして壊れやすい岩で、砕けた花崗岩は真っ白い砂地になるので
山頂にビーチのような砂浜が広がっている光景がみられるのです。